実家にいる時、ご近所の方が来られて
「もう1週間たったのにまだ入院しているなんて、どうしているのか気になって…」と母の様子を聞かれた。

母から、その方については色々聞いており、トラブルの多いちょっと面倒な人だった。
母はうまく付き合っているのだが、母から「もしあの人から聞かれたら、こんな風に話しといて」と言われていた。

言われた通りに話しておいた。嘘は言っていないし、安心してもらえるように明るく話した。

普段、お世話になっている事もしっかりお礼を言って、帰って頂いた。

ご近所も高齢者、特に女性のおひとり様が増えてきて、皆さんどこか病気を持っておられる。
なので尚更、誰かが入院したりすると気になる様だ。

このお婆ちゃんは、家の窓から家の前を通る人をよく観察しており、たまたま私が通ったのを見たのだろう。わざわざ遠くから帰省している、おかしい、何か重大な事が?と思ったらしい。

母はそれも予測していて、「もしかしたらお見舞いに来るかもしれないから、元気だと言う事を見せなきゃ。」と言って、昨日から昼は許可されている私服に着替えている様だ。

肌の手入れや髪型も気にしていた。病院にいても、病人ぽくなりたくない。綺麗にしていたいと言う。

そこまでの余裕がでてきたことは嬉しい。いくつになっても女性は女性。
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今日も念入りな検査があるらしい。おそらく手術になるのかもしれない。その為の検査だろう。

よく考えればその方が良いと思う。
退院後の生活を考えれば、残された時間が短いからこそ腫瘍の存在を恐れないで、好きな物を食べて普通に生活できる方が良い。

本人がそれを望んでいるのだから、答えは決まった様なものだ。

きっと良くなる。何もかも良い方向に進む。そう信じよう。

母だけでなく、父も高齢な為、いつ何があるかわからない。

先日会った時は、母の料理の努力もあり、少し太って顔色も良く、以前のフラフラしていた頃に比べて健康的に見えた。

これで、母が動けなくなったら父の栄養管理はどうなるのだろうかと不安になる。施設には入らないと言いそうだ。それ以前に母が弱ったら同時に父も弱りそうな気がする。

私が一緒に手伝えればよいが、自分の生活もあり自由に動けない。

介護の問題はこれから老人人口が増え、少子化の時代では大きな問題だ。

子どもが遠方にいたり、仕事があったり、経済的な余裕が無かったり、シングルだったり、色んな事情のある家庭の方が多いと思う。

夫婦のどちらかが倒れたら、家にいる親の世話ものしかかってくる。

元気なのが母親なら良いが、父親が残った場合、そちらの世話も必要になる。

「自分の事は出来るよ」と私の父も言っていたが、実際は、掃除はできない、食べ物は放置して腐らせる、食べないままでいる、台所が不衛生になるなど、色々気をつけてあげないといけなかった。

まずは母が手術を無事終えて、元の元気な生活に戻れることが一番だ。それが短い間であろうとも、今は早く家に帰らせてあげたい。