最近、この国はどうなるんだろうと不安になったり、怒りを覚える事が多い。


国会中継を見ていてもそうだし、人権や差別問題についてもそうだし、外交、経済面でも色々あるが、今朝ネットで見つけたニュースは、本当に怒りが沸いた。
それは…

飲酒によって意識がもうろうとなっていた女性に性的暴行をしたとして、準強姦罪に問われた福岡市博多区の会社役員の男性(44)に対し、福岡地裁久留米支部は12日、無罪(求刑、懲役4年)を言い渡した。
西崎健児裁判長は「女性が拒否できない状態にあった事は認められるが、被告がそのことを認識していたと認められない」と述べた。
男性は2017年2月5日、福岡市の飲食店で当時22歳の女性が飲酒で深酔いして抵抗できない状況にある中、性的暴行をしたとして起訴された。

判決で西崎裁判長は、「女性はテキーラなどを数回一気飲みさせられ、嘔吐しても眠り込んでおり、抵抗できない状態だった」と認定。そのうえで、女性が目を開けたり、何度か声を出したりしたことなどから、「女性が許容している、と被告が誤信してしまうような状況にあった」と判断した。(毎日新聞より)

というニュースだ。
強いお酒を一気飲みさせ、嘔吐して倒れた状態の女性を介抱するどころか暴行し、しかも目を開けたから同意したと思ったと理由をつけて開き直っている事そのものが、人間としておかしい。

計画性も感じるほどだ。
伊藤詩織さんの事件(逮捕取り消し)や大学生の集団暴行事件(不起訴になった)が頭に浮かんだ人も多かったことだろう。
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具合悪くて倒れている人に対して
「目をあけたから、許容していると思いました」「相手が嫌がっているとは思えませんでした」と言えば、何をしても許されるという事になる。


この国はどうなっているのだろう。ここ最近、そう思う事が多すぎる。
嘘をついても、重要資料を改竄、隠ぺいしても、トップは責任をとらない。都合の悪い事は記憶から消える。

かつてなら、とっくに逮捕、辞任だろうと思える事件が、何もなかった様にうやむやに誤魔化されている。マスコミも力を失っている。


これからは(も)、女性は何をされても泣き寝入りする覚悟でいなければならないのか。


こういう判決に怒っているのは男性も同じだ。こんな男を無罪にされ「男は皆こんなもの」「男性とお酒は飲みたくない」と思われてはたまったものではないだろう。男性も性犯罪にあう事はあるし、女性だけの問題ではない。

性犯罪者は、刑務所からでても再犯率は高い。
人格を踏みにじられ、一生の心の傷を負った被害者の恐怖心やPTSDを考えても、厳罰に処し一生監視する必要があると思う。


性犯罪の厳罰化を望む署名運動も始まった様だ。
こんな理不尽な、犯罪を許す最悪な国は住みたくなくなる。


いつから日本はこんな国になってしまったのだろう。