私は、近所の人とは顔みしりではあるが、めったに合わないし、職場の友人も私生活でも仲良い人は少ない。一時べったりしていた人も、仕事を辞めてしまうとそれっきりになる人が多い。
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私の場合、引っ越しが多かったので、県外に友人が多く、会いたいなと思ってもすぐに会えず、寂しい。今の土地に来てから、多くの人と出会ったが、気の合う友人となって残った人は少ない。

嬉しかったのは、大きな風水害が襲った時、すぐに連絡をくれた友人達がいた事だった。

北海道から九州まで、あちこちから、メール、手紙やはがきが来た。
私の親族からも沢山心配の連絡がきた。


夫の親族からは一件もいっさい連絡が無かった。おそらく夫に問合せがいき、夫が何かしたのだろう。
(自宅には連絡するな、僕に聞いてくれ、被害が酷い、自分も心配なので近いうちに帰る。といってお見舞い金を色んな人から受け取り、こちらには黙っていた。この事も私は知らないと思っている)
何の被害も無かったのに、人の好意に付け込む嘘つきだ。こういう時に、嫌な気持ちにさせるのはいつも夫の方。

私は友人や親族に恵まれていると思う。優しい人たちばかりだ。

そんな良い人間関係を子どもに見せる事ができただけでも救われたし、感謝している。

もし夫だけの人間関係しか無かったら、いつも嫌な思いばかりして人間不信になっていただろう。
夫と離れた事で、嫌な世界に関わらずにすんだ事だけは良かったと思う。


遠くにいる友人たちが、何年も会わなくても気にしてくれた、覚えてくれたんだなと嬉しかった。もうだいぶ前の事だけど。私もその気持ちを忘れず、恩返しをしていきたい。

今の土地で、ママ友と賑やかな付き合いをしていたのも遠い過去の話。今では皆どうしているのだろう。という関係。

子や夫のつながりでは無く、自分の世界で自然にできた友人が残った。ママ友の中で今でも仲良しなのは、県外の人たち。

今では若い時と違って、なかなか友人はできにくい。

仲良くしてくれる人の存在は宝ものだ。

私は何か無神経な事を言ったりしているかもしれないし、自分の家庭の話もしない、良くわからないであろう自分を受け入れてくれるのだ。


勝手なものだ。子育てしながら仕事に追われ、夫に振り回された日々、いつも「1人になりたい」「また独身時代みたいに、アパートで一人暮らしをしたい」と思っていた。毎日くたくたで、やせ細っていた。

子ども達が早く自立して、早く1人で気楽に老後を過ごしたい。と望んでいた。


現在、その日が近づいてきて、1人で過ごす時間が増えてくると、今度はもっと友達が欲しいとか、ペットを飼いたい、とか子どもが家にいたら活気がでるなあとか、思いを巡らす。体重も10キロ増えた。自分勝手な私。

私の老後はどうなるのだろう。貧困であることは間違いない。私の老後は私が決める。その為にはまず健康でいなくては。