続きがある。縁を切る少し前の時期のこと。

当時夫は、どこに勤めても、”自分が一番優秀である”という妄想?思いこみ?があった。

「この会社はつぶれる、自分が社長になればうまくいく。今の社長はだめだ。」
と言いだす癖があった。転職するたびに、時期がくると同じ事を言い出すのだから、ここまでくれば病気みたいなものだ。

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入社する時は、「良い会社にヘッドハンテイングされたんだ(嘘である)社長がいい人だった」と言い、内緒で転職した事を正当化する。

私は、どうせそのうち「社長はダメだ、だまされた」と言い出すだろうと予想していた。

相当の能力があるならともかく、ミスが多くてノルマを達成しない平社員の立場。
雇ってもらえて有り難いと私は感謝しかないが、夫はそうではない。

「俺様が、こんな会社に勤めてあげているんだぞ、本来幹部でいるべき立場なんだぞ」と内心思っているし、私の前で口にする。
実績も上げないうちに、職場に慣れて来ると偉そうな態度がでてくる。

家族も親族も、夫の事を「いつも上から目線で、人を見下している態度、何とかならないのか」と言う。
第一印象は、謙虚で温厚な良い人だと思われて、すぐに人と馴染むのだが、次第に偉そうな態度になってくる。

だから、トップの人達と喧嘩して首になるというパターンになるのは当たり前だ。

なのに、夫は
「僕が能力があって、お得意先から慕われるので、上司が妬んでるんだよ。」と言い訳する。

「評価してくれる人がいるから自分は正しいんだ。僕をけなす人は嫉妬しているか、見る目が歪んでいる」と言う。

私から見れば、外部の浅い付き合いの人は、表の顔を信じると思う。
片面しか知らない人たちの応援して下さる気持ちに対して申し訳なく思う。


夫の職場の様子と言うのは、実際目にした事があったり、上司から直接苦情を聴いたり、会社の人から聞いたり、そして夫自身から聞く話で、予想できた。


「いつも自分を見つめながら行動してほしい」と私は言うしかなかったが、意味が理解できない様で、他人の事ばかり批判する。

夫がくびになった時、夫と良く似たあのオジサマは、夫を煽り、私まで巻き込んで、我が家が破滅する様に仕向けようとしたのだった。(というのは大げさかな。)