共依存になっている人、DV、モラハラにあって苦しんでいる人に、「気にしなければいい」とか、「気の持ち様」とか、「考えすぎ」とか、「あなたがそんな風に思うからよくないんじゃないか」などの励ましは無意味どころか害だと思っている。

経験した事の無い人は、よかれと思って励ますのだろうが、当事者はそれができないから苦しんでいる。


モラハラ、DVは、ただの夫婦間の問題とは種類が違うと思う。

被害者が、被害者と自覚していない場合があり、いつのまにかどっぷりと共依存になり、自分を責め、逃げたくてもにげられない状況にされている。

そうなると、どんなアドバイスをしても、相手から離れたり、立ち向かう勇気を持つ事は難しくなっている。

洗脳され、すでに病んでいる人もいる。

更にその人に、もっと努力しろというのは、加害者を調子に乗せ、被害を悪化させるだけ。

昔から「嫁にきたんだから」という古い考えの中で、女性はどんな目にあっても我慢を強いられてきた。実家の親にいくら訴えてもDVやモラハラという観念の無い時代に生きた人がほとんどなので、味方につくより、我慢する事をまず言われた。

うちの夫も同じで、女は我慢するものだ。夫のやる事に従って当然、苦労して尽くすのが当然という古い差別意識がある。


自分が被害者だと気がついていない場合は、人に話さないからなおさらわからない。

近くにいて観察するとか、詳しく話を聞いて、もしかしたら?と感じた時は、公の機関などに一緒に行ってあげて、相談をすすめる事が一番いいかもしれない。


それも、なかなか難しいと思うが。暴力なら目に見えるし、即行動できるが、モラハラや経済的DVなど、目に見えない事や、相手が演技がうまく誤魔化したりすると、なかなか証明ができない。


相手によっては、逆に被害者を加害者に仕立てる人もいる。
そうなると泥沼だ。モラハラの加害者は、悪時恵だけは良く働く気がする。


「あなたは、悪くない」「被害にあっているから、抜け出そう、逃げよう」「逃げられないのなら、相手の作戦をかわすやり方を考えよう」
位しか、私なら言ってあげることはできない。過去に1人はその方法で救い出したことはある。


家にいるのが怖いと言い、旦那さんにどなられ、なじられ、泣いていた奥さんだったが、今では笑顔の毎日だ。

子どもさんは一人でまだ小さく、奥さんも若かったのと、周りの協力も得られて、エネルギーもあってラッキーだった。

今では、自分らしさを取り戻し、気持ちは晴れやかに過ごされている。


ああ自分にもそんな日がくるのだろうか。他人の心配している場合じゃないのに…