父の実家の相続問題だが、今年の初めから始め、半年過ぎた今、何も進まないどころか、一からやり直しになった。

相続については、どこのお宅でも関わる話だと思うので、これまでの経過を整理してみたい。


●相続財産=古い空き家、田畑、山林、墓、金銭は無し。
●資産価値=ほとんど無し。管理費で赤字。
●相続人=10+△人(何人か亡くなって、子、孫に権利がうつっている家もあり)
●管理人=父が兄弟全員から依頼を受けて、一人で管理していた。
●固定資産税=父が全額負担
●管理費用=父が全額負担、一部叔父

僻地という事もあり、ほとんどの相続人は、遠方の為、めったに訪問することなく、父だけが長年管理してきた。
誰も相続について触れることが無く、だらだらと月日が過ぎた。

父は自分が高齢になり、通えなくなった後の事を気にしており、管理の大変さ、体力、費用の負担の限界を書いて、全相続人に連絡したのだ。
「誰も相続希望する人がいなければ、自分が相続する」旨も伝えた。

●最初にした手続きの流れ
行政書士に手続きを依頼⇒戸籍謄本の収集、相続人の確定⇒相続についての父の手紙、遺産分割協議書、印鑑証明書の送付願い、交通費として幾らかの金額(郵便為替)、返信用封筒を付けて全相続人に送付

1人を除いて、すぐにそれ以外の相続人から、父に相続させる旨の書類が返送されてきた。


ほとんどの相続人から、「これまで(父)だけに管理を任せっきりきりだった事の御詫び。」
「経済的負担も大変だったろうに、長い間きちんと管理して頂いたおかげで、いつでも自分達が訪ねる事ができる。心から感謝する。」
と、お礼の品まで添えて送ってくださったのだ。

これまで不満さえ抱いていた父だったが、この意外な嬉しい反応には感激して泣いていたと母から聞いた。

が、ある相続人の一人が問題だった。
遠方にいる叔父なのだが、手紙がきて、父に譲る、と書いてあった。だが、肝心の書類が送ってこない。気持ちだけなら、相続人全員が父に相続させる事に了承していたが、書類がそろわず、そこから話が進まなくなった。

印鑑証明書の有効期間が3か月の為、父は焦っていた。


あくまで、父の場合の話であり、伝聞でまとめましたので正確さに欠ける事があるかもしれません。あくまで1体験談として参考になればと思います。