りんごの嘆き

人生の後半もだいぶ過ぎた主婦りんごの嘆き。これからは自分らしく生きる。最後は笑って終わりたい。

     

久し振りに友人と会った。


10年前から乳癌、子宮摘出と病気をしてきた友人。それでもいつも笑顔で元気な顔を見せる。
おひとりさまで、いつも頑張って働き、人の為に尽くす人。


最近、十二指腸に潰瘍が見つかり、悪性か良性かを調べる手術を受けるという。

全てを1人で抱え、病気を乗り越え、頑張る友人を見ていると、自分が情けなくなる。


歳をとるとなかなか心通じる友人ができにくい。

今の土地に来てから、仲良くなった人は何人もいたが、遠くに引っ越してしまったり、いつしか疎遠になってしまった。

私自身引っ越しの連続で、日本全国、あちこちに友人が散らばってしまい、会いたい時に簡単に会える事ができない。(老後は友人との再会ツアーを楽しもうかな)

いつまでも心の通じ合う友人は県外ばかりだ。

だから、昨日会った友人は、今の土地で何年たっても仲良くしてくれる貴重な友人なのだ。


お互いあまりべったりしない。住所も知らない関係だから続くのだと思う。
入院する病院も教えない人だ。


煩わしい関係に成らないように、さりげなく一線を置いている。


でも心配だから、付き添いの人はいるのか聞いたら、地元なので親族の人がいてくれるそうで安心した。

うちの事は、夫との関係だけはさらっと話している。


昨日、別れ際に「ご主人はいずれ帰ってきて同居するんでしょう?」と聞かれた。


「さあ、どうかなあ。一生働いてねと言ってあるからねっ!?帰ってこないかも?」

と言って一緒に爆笑。笑って別れた。


次は、手術の後に会えるだろう。どうか、明るい再会になりますように。どうか、良性でありますように。
     

年齢と共に、髪が細く少なくなってきた。


もともとは、癖毛でふわっと広がりやすく、量も多い方だった。


出産してから、抜け毛がひどくなり、だんだん薄くなってきた。


白髪がぼちぼち生えてきた頃から、毎月毛染めをするようになり、益々毛が細くなってきた。


髪型は人の印象を変える。大事だと思う。


お金をかけなくても、気にするだけでも違う。


なのに、最近美容院にいくのがおっくうになってきた。疲れるのだ。


こうやって、老け込んでいくのだろうか。


最近、白髪染めをやめて、白髪のまま(グレイヘア)でお洒落にすごすマダムが増えていると話題になっている。


これは、かなり勇気がいると思う。手入れを怠ったら、年齢より老けてみえそうだ。


雑誌やテレビで見るグレイヘアの女性は、セレブで上品、もともと美しい人ばかり。


高そうな服や着物にネックレス、お化粧もばっちり、ヘアスタイルも頻繁に美容室で手入れされているのがよくわかるし、本当に綺麗で、素敵なマダムたちにばっちり似合っている。


それでも、家でパジャマ着て、すっぴんの時、鏡を見てどう思うのだろう。

自分なら「お婆さんみたい」とがっくりするだろうな。


グレイヘアの素敵なマダムは、「気持ちが解放された。自然に逆らわずに生きていける」とおっしゃる。


いいなあ、素材も良くて、それができる環境にいる人は。


自分は人間が未熟なので、自分の見た目にまだこだわる。無理だなあ。


確かに毛染めは髪に良くないので、やりたくない。



でも、白髪まみれの自分の顔を見る勇気が無い。そして、そんなに頻繁に手入れもできない。グレイヘアが似合う上品な服も何も持ってない。


白髪ヘア=自然に生きるなんて、自分にとっては反対。逆に負担になりそうだ。


それが似合うかどうかを考えると、自分には似合わない。そこまでのレベルに達していない。
自信が無いってことか。

病気になったり、災害にあって避難所にいるとかなら仕方ないが、とりあえずは、毛染めをして自分を誤魔化していくしかない様だ。
     



続き




その役員の方の電話の内容はこうだった。



「昨日、係の事でAさん(トラブルメーカーの1人)から電話があって、用事はすぐ終わったのだけどAさんが色々話し始めて参ったわ。それで、あなたに聞きたい事があるのだけど、Bさん(トラブルメーカーのもう1人)に、斜め横の家のご主人が無職だと話した事ある?それと、留守だと言いながらじつは家にいて、居留守使ってるとかも言った?」


突然、突拍子も無い事を聞かれて戸惑った。


私「え?そうなの?私がそんな事人に話す訳がないですよ。特に付き合いも無いし、個人情報を話す事はしたくないし、人の家の事に関心もありません。」と私は答えた。


役員「やっぱりね。Bさんは、あのお宅の奥さんを妬んでいるみたいなのよ。それで、彼女が何かトラブルに巻き込まれる事を期待している感じがするのよ。裏で人と人をもめさせて楽しむところのある人みたい。昨日、そこのご主人が無職だのあれこれあなたが噂しているとBさんから聞いたとAさんが言ったのよ。
あの2人、あなたとあちらをもめさすつもりじゃないかしら。」


私「うちと向こうは全くもめた事もないし、干渉しないし、良い関係だから、気にいらないわけね。」


役員「この前、Aさんがそこの奥さんに深刻な顔して話し込んでいるのを見たの。もしかしたら何か企んで、奥さんを悩ませようとしているんじゃないかと心配になったのよ。」


私「なるほど。それで、奥さんが急にうちに来たわけね。私がデマを言い触らしているとあの2人が奥さんに伝えて、うちとの関係をひっかきまわして、面白がろうとしているのね。おそらく、親切ぶって、(私に)気をつけなさいとか(私が)お宅を覗いているわよとか、言ったのでしょうね。」


役員「あの2人は、トラブルメーカーで有名だから、奥さんも鵜呑みにはしないと思うわ。あなたの方が信用されてると思う。」


私「実は昨日、あの奥さんが、こんなことを言いにきて、ご主人の名刺まで渡されたの。それが原因だったのね。私がデマを流していると信じても信じなくても、さりげなく真実を話せば、私が訂正してくれると期待したんでしょうね。」


その手にのるものか。奥さんだってそう思ったはずだ。
ご主人が無職だの、居留守だの、家を覗いて勝手に妄想しているのはあの2人の方だ。



私は、その後、Aさん、Bさんが、色々私を自分の側に引き込み、利用しようとするのを感じた。
その度、きっぱりと断り、ご近所さんの話題になっても相手にせず、守る事に徹した。


それでもしつこい2人。

執着が強くて、どうにか誰かともめさせようと策を練る。そして私のせいにしようと私に同意を求めてくる。


ついに私はBさんに言った。

「ああ、くっだらない。誰か知らないけど、あの家のデマを私が言いふらしているとか、言いつけたりしてる。私そんな事言ってないし、ほんと、迷惑だわ。ご近所さんも可哀想だわ。こんな幼稚な事して、何が楽しいのかな。」

Bさんは、最初はおどおどしていたが、最後には開き直った。
「それ私の事かな?へへっ。Aさんが言ってた通りね。りんごさんは、こっちの言いなりにはならない人だったわって。」


私は「人の噂とか、個人情報流したり、迷惑だからやめてほしい。くだらないよ。」と念を押した。


役員の仕事が終わった後、Bさんには一度ばったり道で会った事はあったが、それ以来、この2人とはいっさい付き合いは無い。


     

斜め横の奥さんがうちを訪ねるのは、子どもが小さかった時だけだ。学校の用事位しか付き合いはなかった。

近所付き合いというか、人付き合いが得意ではなさそうだった。
一度だけ、夜、家の前でたまたま会った時に話しかけられた事があった。

奥さんは家の外に立っていて、呼び止められた。そして私に話しかけてきた。
「夫が、遊んでばかりで困ってます。朝帰りばかりして。」といきなり言われた。


「ああ、そうなのですね。」としか返事のしようがなく、他人様の事に口を出したくないし、外で話す事でも無いと思い、それ以上深入りはしなかった。



仲が良ければ、後日ゆっくり、話を聞けたのだが、何となくこのお隣さんはそんな気になれない人だった。

人んちの話を聞いてしまうと、自分ちの事も聞きだされたり、話さないといけなくなる気がして、そんな事は絶対嫌だったから。


奥さんは、いつも仕事が忙しいとかで、朝早くから夜遅くまで家におられないので、めったに会う事は無かった。


奥さんは、穏やかににこやかにこう言った。
「明日から旅行に行って暫く留守をしますのでよろしくお願いします。」


これまで、そんな事を頼まれた事は無かった。良く旅行に行かれて留守しているのは知っていたが、なぜうちに、そんな事を頼みにきたのか不思議だった。



「居間のライトを防犯の為につけたままで行きますので。」と言う。

つまり、「ライトがついていても留守だから。居留守ではない。」と言いたげだった。

それまで、ご近所の事など気にも留めた事が無かったので、そこまで教えなくてもいいのにと感じた。

この斜め横のお宅とは、玄関は反対側で、うちとの間は、塀で何も見えず、あまり気にならない位置関係で、頼むなら反対側のお隣さんにした方が良いのではと思った。


そして、ご主人の名刺を渡された。「何かありましたら、こちらへ連絡ください。」


今更名刺を貰うのも何から何まで不自然だった。


それに、何で急にうちが留守中の管理を突然頼まれるのだろう?うちだって旅行にいくかもしれないし、最初からうちに頼むと決めてきた。


ばったり会って、雑談で、そういう話題になるならわかるけど、突然家まで来て、よろしくと言われても。もし泥棒とか火事になったら。責任感じないといけなくなるし。正直いって迷惑だなあと思った。



全くお付き合いが無いのに、それに、奥さんの実家や親せきが近所におられて、いつもその人達に助けてもらっているはず。


と、思ったが、一応無難な対応をした。


すると、翌日、町内の役員のある人から電話がかかってきた。それで謎がとけた。
     


最近、我が家の斜め横のお宅のご主人の関係で、洗濯物を干したり、窓から外を眺めるのに神経をすり減らしている。


そのお宅とは特に親しくもなく、会えば挨拶をする程度。何のトラブルもない。
ただ、こっちが勝手に気を使うようになったのだ。

そうなったのには、理由がある。


同じ町内だけど、少し離れた隣の班に苦手なタイプの人が2人いる。


以前、町内会の役員が回ってきた時、たまたま係がその2人と一緒になってしまった。


運よく?2人より私の方が、年齢が上だったので、(そういう事は気にする人達みたいで)私の子分?になりたそうな雰囲気で近づいてきた。


下手にでてきて、私をやたらとヨイショするので気持ち悪く、気を付けて接していた。


だが、係の仕事が多く、何回も2人と会ったり、電話をする事が多くならざるを得なくなった。


2人は、自分の思い通りに係の仕事を変えたり、人を動かしたいらしく、でも責任はとりたくない。という困った人達だった。


その為に、私をうまく使おうとしていたのがあからさまだった。


かと言って、私の意見はきかない、何でも自分の都合の良い様にかえていこうとするのだが、失敗したら責任は私にとらせようとする。


私が一番嫌だったのは、この二人が噂話好きで、勝手な妄想でいい加減な噂を流したり、個人情報を近所の人に教えたり、悪口を言ったり、面白がっている事だった。

私は、自分が耳にした他人の根も葉も無い噂話は、きっぱり否定したのだが、全然聞き入れてくれなかった。


早く、役目が終わって、この人達と縁が切れますようにと願っていた。


そんなある日、斜め横のお宅の奥さんが、突然うちを訪ねてきた。



     

昨日、子どもの友人のお父さんが亡くなられた。

その娘さんは、お別れに間に合わなかった。帰宅途中の電車の中で、電話がきて知らされたという。


まだ若いのに何て悲しい事だろう。


まだ親と別れるには早すぎる。まだまだこれから親御さんに甘えたい事、見てもらいたい、聞いてもらいたい事が沢山あっただろう。お父さんも子どもさんともっともっとこれから楽しみが沢山あったろうに。


私自身、幸いにも両親が長生きしてくれているので、この歳になるまでその辛さ、寂しさを味わずに済んでいる。今、自分が年をとり、そろそろ覚悟を決めておかないとと、考える事ができる様になった。

それでも、親がいなくなると言うのは、どんなに寂しい事か。


自分はただでさえ未熟な人間なので、もし若い時に親と永遠の別れが来たら、受け止められなかったかもしれない。

当時、もし今、親に何かあったらと考えるのも嫌だった。反抗しながらも、どこかで甘えていたのだろう。


今でも、いざという時、頼れる存在として心の片隅に親の存在がある気がする。

色々、親に対して文句は言っているが、育ててくれ、学校に行かせてくれた。

今の自分の家庭より、ずっと子どもとして安心感はあった。父親がしっかりしていてくれた。


自分の子ども達より、その点は恵まれていた。


いざと言う時、頼れる親ではない自分は、親以下だと思う。親を乗り換えないといけないのに、まだ心配させている。

その上、夫が甘えている。こんな人の為に、親不孝な人生を選んでしまったのは情けない。


この友人の他にも、子どもの知人が、白血病で亡くなったという。


同世代の悲しいお別れに、あまり親しくなかった人の話であっても、我が子はショックを受けている。




どうぞ安らかにお眠りください。そして残されたご家族を見守っていてください。合掌



     

続く災害。


自分も災害体験があるので、PTSDなのか、どこかで被害がでるたびに心臓がバクバクしてくる。


大阪の台風も、北海道も、被災地に友人がいる。


私が災害にあった時、この二人はメールや手紙をくれ、励ましてくれた。


今度は私がメールを送った。大変な時だろうし、届いてないかもしれないので、返信はいらないと書き足した。


自分が被害にあった時、ショックのあまり、何が起こったかすぐには実感が無かった。

遠くの友人から「助けたい。欲しい物があれば言って」と聞いてくれたりして、有り難かった。


でもその言葉も、すぐにはピンとこなかった。何が不足かなんてすぐにはわからず、大丈夫と返事をした。


暫くすると、トイレが使えない。水も食料もない。電気もとまり、何もかも不便になった。


時間が経つにつれ、不安と不便さがどっと押し寄せる。


「日本は遅れてるなあ」と実感した。テレビに映るのは、いつも同じ場所。


救援物資が大量に送られる避難所ばかりが写る。


私のいる場所は誰も来ない。何も無い。何故か隣の避難所は手厚くされていると聞く。


結局、援助の厚い?場所へ移動するしかなくなる。


テレビが見れないので、何もわからない。電源が無くなり、携帯もスマホもみれない。



阪神大震災の時の避難所の風景と今も何も変わっていない事に驚いた。
(この時の夫の行動にも嫌気がさしたが)

災害の起こる国だとわかっているのに、国は何も対策をとって来ていない事を思い知らされる。

原発の問題も。


まだ岡山、広島の復興もこれからだという時、関西の台風、そして北海道地震。


いつ南海トラフ地震が起きるかもわからない。


東北、熊本もまだ仮設住宅住まいの人が大勢いる。福島もまだまだ大変な状態。


武器や戦闘機、海外に税金を使いまくる前に、我が国の災害対策を優先すべきだろう。

防衛と言う前に、災害で日本は自滅してしまう気がする。




 
     

夫が豹変する時、顔が変わる。

それは普通の人間では無いような、不思議な顔だ。


いつだったか、姑も同じ顔になった事があった。

その顔を見て、あ、今姑は何か嫌な事を考えてるな、この人と夫は同じだと感じた。


夫の普通の顔、自然体の顔がおかしい。

いつも不自然に表情を作っている気がする。

初対面の演技の顔は、目が下がり、極端な笑顔。


ニヤニヤにも見える。不気味。


本性がでた時の顔は、目が横に線になる。鼻の穴が膨らみ、口が歪む。

普段、気がゆるんでいる夫の顔は、歪んで、しかめっ面という表現が近い。

普段温厚な人を演じているが、油断している時は、とてもそんな人には見えない。



私が前に話した独特の言い回しをそのまま夫が私に話してくることがある。

自分の言葉、感覚のふりをして、自慢気に。
私に言われた言葉だという事を忘れて上から目線で言ってくる。

「この言葉、知ってる?意味わかるかなあ、ふふん。」と。

「それ、私があなたに言って、あなたはきょとんとしていたやつよね。」と内心呟く私。


他にも、(それあの人が言ってた言葉だ。)と思うことが多い。

人の言葉を真似するのだ。自分も同じ考えというならわかるが、そうではない。


むしろ、自分が理解できない考えほど、人に自分の考えとして言う。
賢そうに見せようとして、英語を使ったり、その時の得意げな顔がおかしい。

自分が理解できなかった言葉ほど使いたがる。

他の人も理解できないだろうと思って、同じ悔しい思いをさせようとするのだ。

所詮真似なので言葉を間違えたりする。

英語なら違う単語になっていたり、発音を間違えたり、日本語でも、人から説明を求められると答えられない。
色々ぐだぐだと言葉を並べ「要するに」の連発。

簡単な事でも、「説明して、君にわかるかなあ」と偉そうに言ってごまかす。


私は「要するにって言うけど、全然”要するに”になってない」と言う。

すると、上に書いた様な、変な顔に変わり、黙る。


人を騙す時の言葉使いはスムーズで、キザな言葉をスラスラと使うのに、自分の考えや物事を説明する場面では、誰かの使った言葉を真似して、しどろもどろで訳がわからない。

 


 
     

いつもの事なのだが、夫個人の支払い分を送金してこないので、早く支払う様に催促した。

何年、同じ事を言われても平気で、成長してないのは、自分のプライドも何も無いってことか。

人にはあんなに偉そうに説教しているのが笑ってしまう。

簡単な約束も守らない、謝らない、人に迷惑をかけても平気。


不誠実という言葉がぴったり。


でも、人の事はぼろかす。親の顔が見てみたいとか、反省とか誠実さとか責任感がどうのと、素晴らしい言葉を並べ、「教育してやらないと」というその自惚れはどこからくるのだろう。

しかも、そういう自己矛盾に気が付いていないし、突き詰められると言い訳で逃げる。


自分に異常に甘く、人に異常に厳しい。


こんな人を誰が信用するだろうか。


流石に、この歳になって、仕事では負け組という結果がでているので、それはどうしようもなく、認めざるを得ない。

家庭でも負け組だ。何も成し遂げていない。全て逃げてきた人生の夫。

それは「世の中が悪い」と自分に言い訳しているようで、人にあうと何でも批判的な事ばかり言っているようだ。


もう誰も、夫と親しくする人はいないだろう。表面的な仕事上の付き合いは多いだろうが、心から夫を良く思う人はいないと思う。


こんなに長くだらしない事をしてきて、いまだに送金する前に一言つけてくる。例えば


「大変だなあ。」「借金するしかないか」「ご飯我慢してお金作るしかないか」などなど。
人に借りたお金も返す気の無い人だから、平気なのだ。



いったい何年働いて、今何歳なの?と言いたくなる。

自分の買い物の支払いもそういった大げさな言葉を必ず言ってくる。黙って払う事がない。

まるで私のお小遣いや贅沢な買い物にお金を出すかのような言い方だ。
自分が請求されるお金なのに、もったいつける。


私が貰うお金じゃないし、貰ったこともないし、単にこっちの口座から引かれるだけで、私は管理しているだけ。


なのに、恩きせがましく、やれやれと言った嫌味を必ず言う。私は関係ない。私に言う事ではないのに。
こういう時だけ、家族なんだから連帯責任をとらせようとする。

使う時は借金してでもぱっぱと使う。返済になると、まるで返さないのが当然の様な態度になる。


子どもの学校の費用も、送らない。一円もお金が無いような言い方をする。
仮に送ってくるとしても、それはそれは、もったいぶって恩着せがましい言葉の羅列。

他人なのか?それって父親の義務でしょ。

毎回、そんなに文句言わないとと子どもにお金使えないの?


子育てもしていなくて、それだけで負い目があるはずなのに、扶養しないで何を頑張るの?

普通に家にいて、奥さんが財布を任されているお宅はどうなる?


なんで結婚した?扶養するのが嫌になったならさっさとはっきりそう言って、責任とってきちんとしてくれたらよろしい。

世間には家族を養う為と嘘をつき、やりたい放題だ。家族を見捨てる為というのが正解だ。


自分を悪く言うどころか自分で褒める。


自分勝手に生きたい、責任はとりたくない。でもそれを言うと責められるから言わない。

全部人のせいにしたい。

支払いをもったいぶるその裏で、旅行に行っていたり、友人にお金を寄付したりしている。その寄付は、その後その人に寄生する為のパフォーマンスだ。何かたくらむと、最初はターゲットにいい格好する。



最近は、「また言ってる、馬鹿だね~、そんなの信じるもんか」と笑っている私だ。
何を言ってきても、反応せず、早く払えと何度も催促する。


こういう夫の行動を、全て世間や、調停で暴露できる日がくればよいのに。

夫が、私の前で泣いて土下座する姿を想像して、今日も怒りをおさえている。





     

授業が始まるまで、少し時間があった。

私の前に座ったM君が、いつ振り向いてお金を返すのかと、私とI子は待っていた。


周りの目もあるし、終わってから外でこっそりお金を渡す気かなあとか考えながら、M君にどういう態度をとればよいのか戸惑った。


M君が振り向いて、こっちに挨拶をした。その時、I子がM君に目配せをしたのがわかった。

それでも、M君は気が付かないふりをしていた。


授業が終わって、学生が次々と席を立ち始めた。ざわざわしているし、今かなと待っていた。


が、M君は何事も無かったふりして、こちらと目もあわさず立ち去ろうとした。


「ちょっと待って」とI子が引き留めた。


そしてM君を席に座らせた。

私は事が大げさになってしまって、借金取りみたいで、バツが悪かった。

「持ってきてるよね?なぜ返さないの?」とI子が言った。私は黙って固まっていた。

するとM君は、表情を変えた。私とI子は椅子に座ったままだ。

一度座ったM君は、すくっと立ち上がり、ポケットからお金をだして、私に向けて投げつけた。


「返せばいいんだろ!釣りはいらないよ!」と叫んだ。

お札はくしゃくしゃになっていた。


釣りはいらないよと言われたが、(数十円だったが)私はその場で返した。


何を怒っているのだろう。意味がわからなかった。

私がI子に話して、恥をかかせたと言いたいのか?

私なら、何をしても許してもらえるとでも思っていたのか。初めからうそをついたままほっとくつもりだったはずだ。

悪いのは、嘘をついたM男だ。


見かけのイメージとはかけ離れたM君の一面を知って、「これが結婚相手だったらショックだ。こんな人、絶対無理!」と勉強になった。


そんな一面があるという話は、誰にも話してない。私とI子だけの秘密だった。

他に被害者がでている様には見えなかったので、わざわざ人に言う事ではないと考えた。


後から耳にしたのだが、その時のやりとりを遠くから見ていた女子がいて、

「男の子に、お金の催促するなんて無神経ね。男子ってお金の事言われたら恥ずかしいわよね。M君のプライドを傷つけてひどいわね」
と、裏でお節介な心配をしていた人がいたようだ。


真実を知らないし、まさかM君があんな事をするとは誰も思わないので、たまたまお金を立て替えてもらった後に、しつこく女子から返済を催促されて困っているようにしか映らなかった様だ。

なので、卒業するまで、M君は、皆から一目おかれたリーダー的な立場のままだった。


本当に同じ様な場面が、他の人とは起こらなかったのだろうか?

私だけだったのか、それもわからない。


 
 

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