りんごの嘆き

人生の後半もだいぶ過ぎた主婦りんごの嘆き。これからは自分らしく生きる。最後は笑って終わりたい。

     


今日は、高校野球の決勝戦。

暑い中、高校生の体力が心配になる。昔と気候が違うから、屋根をつけるとか、何か考えてほしいものだ。

甲子園と言えば、かなり昔の話だが、高校野球の応援に行った事があった。

地元のチームが準決勝まで進んだので、1人で応援に行った。

当時は今ほど温度が上がることは無かったが、日焼けを気にして長袖のパーカーを着て行った。

外野席で応援した。くもり空で日差しは弱くて良かったが、湿度が高かった。
パーカーのフードをかぶり、首にはスカーフ、手袋、長袖で、身体を太陽から守る為に包み込んでいた。

1時間ほど過ぎた頃か、急に気分が悪くなった。力が抜け、吐き気、耳鳴りがしてきて倒れそうになった。

どうしたんだろうと戸惑い、寝ころびたくなり(つまり倒れそうになり)隣の知らない人に助けを求めようかどうしようかと迷った。

その時、ふと、(もしかしたら熱がこもった?)と思い、薄れゆく意識で、倒れまいと必死になりながら、パーカーをぬいだ。肌を空気にさらした。

すると一瞬で、すーっと気分がよくなってきたのだ。
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そうか、熱がこもるとこうなるんだと、体感した。
あのまま、気が付かずに服を着たまま倒れていたら、大ごとになっていたかもしれない。
周りの人に迷惑をかけただろうし、恥かしい。

その後、風通りの良い場所で動ける所を選んで、自由に動けるように人の少ない所で立ったまま応援していた。
その後は気分が悪くなる事もなく、試合も勝って楽しい気分で帰る事ができた。

それ以来、日焼けを気にして全身包み込んでいる人を見ると心配してしまう。
最近は通気性の良い素材が多いので大丈夫かな。


     


あおり運転からの暴力事件について毎日マスコミの賑やかなこと。

あおり運転をする人の心理などを専門家が分析、一緒になって煽った女性との関係、過去、家庭のことまであんなに毎日放送するのもどうかと思うが、心理分析は参考になる。
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要するにDV野郎と同じ心理状態だということがわかってきた。

加害者なのに、本人は「相手が悪い事をしたから、or わかっていないから指導してあげた」と正義感で行ったと正当化している点。他のあおり運転の加害者も「先に相手があおったから、指導しようと思った」と似た様な事を言っていた。

それを止めない妻や彼女たちは、共依存関係にあるのだろうと言う。


なるほど、そう考えるとすっきりする。

「指導してやる」という口癖は、うちの夫と同じだ。加害者なのに、なぜか被害者の立場でものをいう。指導されるべきなのはお前じゃ!と言いたくなるが。

自分は本来もっと世の中に認められるべき人間だ。評価されないのは社長が悪い、政治が悪いと周りのせいにする。
父親として義務を果たさないのに、いつも「家族に指導してやる」立場にいる。
たまに帰宅すると、威張っているのが不自然すぎて浮いている。


仕事でも失敗を繰り返したり、態度が横柄でくびになる理由があっても、話を作り変える。

失敗の責任をとらされると「自分の能力が高く顧客の評判がよいから、社長が嫉妬して足を引っ張っている」と言い出す。何も知らない人は騙される。

夫が素直に責任をとる時があるとしたら、たまたま本人がそこから逃げたいと思っていた時だけだろう。
自分から辞めたいという勇気が無い時なら、待ってましたとばかりにカッコつけて
「他の人のミスを僕がかぶって責任とってやった」と言いながら辞める。

全て、自分で自分を褒めて美化するので、聞かされる方が鳥肌がたつ。


それにしても、共依存の怖さを感じた。相手によって人って変わってしまうんだなあ。

私は、夫と別居するまでは、自分が嫌な人間になっていきそうで怖かった。
夫に影響されないようにと気をつけていても、無意識に自分の生活を守ろうとするので、どこかで同調したり考え方が似て来るのではと不安だった。

だから、自分をしっかり保ち、おかしい事はおかしいと夫に抵抗するようにはしていた。
夫は夫で、私を簡単に洗脳して言いなりに動かせると思っていたようで、ひもみたいな生活ができると考えていた様だが、見破られて逃げ出したのだと思う。


夫の嘘を見抜けなかった自分が悪いのだが、もっと違う結婚生活をしたかったという後悔はある。
子どもたちにとって、申し訳なかった。
今では、一生別居でこのままさよならでいいと思っている。

むしろ私にとっては別居は私自身を失わない為に神様が守ってくれたのだと思う。


     


右側の後頭部から首にかけて以前から凝っていたが、今朝から痛みがでてきた。

首の痛みは気になって仕方の無いものだ。動きが制限されてしまう。

右側ばかり使うのと、寝相の問題だろうか。

耳やら色んなところに影響があるので困ってしまう。

母の病気の影響から、頭の中に腫瘍ができているんじゃないかとか思ってしまう。

足の関節は別にして、内臓には自信のあった母のお腹に腫瘍があったなんて誰も思わなかった。
毎年検診をして、ちょっとでもおかしいとすぐに病院に行く人だったのに。
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私は病院が嫌いで、大きな検診はしていない。
もしかしたら知らないうちに何か病気が進行しているかもしれないなんて思ったりもする。

小さな異常はすぐに治療はするが、人間ドッグなどは受けない。受けられる生活状態じゃなかったというのが真実だが、だんだん面倒になってきた。

一時期、病院で色んなところにたらい回しにされて『異常なし」だったり、通院した時期もあったが、最近はほとんどお世話になっていない。良い事なのだが、少し不安もある。

今、いかねばならないのは耳鼻科かな。肩こりがひどくて血流も悪くて耳の調子も悪くなっている気がする。


これまでは、子どもを病院に連れていくばかりだった。今は母の付き添いに。

自分は病気なんかしてる場合じゃないと思っている。
夫に何をされるかわからないし。


     

いつだったか、テレビで、”元夫からの養育費が振り込まれなくなり困っている元妻を助ける?”の番組をちらっと見た。

弁護士が元夫へ電話し、きちんと払う様説得する。いざという時は、強制執行もありえるという言葉も添えて。
元夫は色んな理屈をこね、失礼な言葉を吐き、説得は大変そうだった。

元妻は、養育費の振り込みの記録として、通帳を見せていた。

その振り込み方を見て、「うちと同じ!」と思った。

我が家は縁が切れてるわけではないが、実質は似た様なものだ。
「生活費や学費などの振り込みをする為に」という嘘の理由で自分勝手な事ばかりして家庭を見捨てている夫は、養育費を送って来なくなる、この元夫と言われる男性と同じタイプだった。

テレビで見たその通帳は、養育費が6万とすると、最初だけは6万送っている。

翌月から3万になり、とびとびに振り込まれる様になり、数年送られなくなり、催促しないと送ってこなくなり、連絡するたびに5千円を振り込んでくるだけ。(はっきりは記憶していないが、こんな感じ)裁判になると困るからか、とびとびでも、少額でも送っているのは作戦なんだろうなと感じた。そんなところもうちと似ていた。


うちの場合も最初だけは良くて、言い訳が多くなり、だんだんと送らなくなり、お金がない、苦しいと言い訳をし、催促すれば少しだけ入れる。

やがて送らないことが当たり前のように慣らしてくる。少しでも送金すれば感謝するに値するだろうと立場を変えて来る。

催促すると、夫は自分が被害者かのような口ぶりをする。
父親であり、夫であることを忘れている様だ。
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他人に寄付でもしている様な言いかたをしてくる。

あげくのはてには、子どもの学費に関しては、「自分の事は自分でやるべき。人に甘えるな」ときた。自分て誰?子供?誰に言ってんの?とびっくりする。

私は「何の為に別居して遠くで働いているの?家族の為って言っているよね?それともそれは嘘で、現実から逃げる為?」と質問を返した。

甘えているのは夫の方で、この言葉は自分にむけて言うべきことだ。
こういう思考の仕方を、合理化というそうだ。

どんなに自分が悪くても、全て人のせいにしたりし、正当化すること。

夫と話していると、無責任な行動は全て「家族が存在しているのが悪い」となる。

だったらさっさと縁をきってしまえばいいと言うと、怒りだす。
縁を切られるのも嫌みたいだ。
夫にとって、家族の存在とは、言い訳に使ったり、世間体や自分の信用の為、弱った時に利用する為に必要らしい。

心の中は、実家が一番好きで、幼児のままだ。

もう実家は無いのに、夫の妄想の中ではまだ親も生きているらしい。

話は戻って、妻子への送金の減らし方は、おそらく他人に借りたお金もそうやって返さないでいるんじゃないかと思う。

もし、相手から強く催促されたり批判されたら、謝るどころか「貸したお前が悪い」と、「お金の無い人にお金を催促する冷酷な人」と言い出し、自分を被害者にするだろう。

夫みたいな人は、世の中に沢山いるんだ、私の身近にこれまでこんな人はいなかったのに、よりによって夫がこんな人だなんて本当に嫌だと思った。




     

昨日帰宅した。

最近、気候のせいなのか、実家にちょっといただけでどっと疲れる。

老人の相手というのはそういうものだとわかっているつもりだが、流石にべったり接していると疲れて来る。
自分もそのうちこうなるのだろうか、子どもたちから迷惑がられるのは避けたい。

疲れるのは家の狭さのせいもあるだろう。1人で過ごせる空間が無いからだ。

部屋はあるのだが、使えなくなっている。

人間も動物なんだなあ。自分の縄張りというか、くつろげる空間が無いとストレスになるんだな。
災害が起きる度に思う。避難所生活がいかに過酷なものか。
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話はかわり、母は病院に電話をして救急で診察してもらったようだ。
微熱だし、このまま体調が悪くならなければ、近所のかかりつけ医に明日でもみてもらえばいいのではと私は考えて居た。


母は「入院になるかも」と言いながら、弟に電話をして車を頼み、病院に行ったらしい。

弟も呆れており、私にこっそり「姉さんが帰ってしまうし、父と二人になるのが嫌で入院したくなったんだろう。大げさに言ってるんだよ」と連絡してきた。

いや、それは違う。見ていたらわかる。

学生の時から、帰省すれば私は家政婦扱い。弟はお客様。

母は、料理とアイロンがけが嫌いで、服にアイロンをかけて貰った事は無い。弟はそんなことは全く気がついていない。

今だけ私が親の世話をしていると思っている。いやいや、ずっと昔から実家では私は同じことをしてきた。

母が有り難がるとすれば、弟や嫁さんが、肝心の家の中の困った事を手伝わない分、私にさせられるから助かるという位だろう。

弟は、何とかして、私に長く世話をさせようと思って、親が私がいてくれることを望んでいるように言ってくるのだと思う。もしかすると夫婦で「面倒なことは姉にやらせよう」と決めているのかもしれない。

で、病院ではやはりただの軽い風邪とのこと。薬もまだ飲まない様に、熱があがってからでないとだめと言われたようだ。

時期的に、もう完全に白血球は元に戻っている。免疫力は戻っているはずだ。

心配はいらないだろう。


ああ、自宅は落ち着く。
子どもが小さくて悩みの多かった時は、実家に帰るとホッとしたものだった。

自宅がいいと思えるのは、夫がいない間だけだろう。一生安心して過ごせたらいいが。
それが今はまだできないのが残念だ。



     

母が手の届かない作業や、外の植木鉢などの並び替えをしたがり、弟に頼むが、やらない。
父は親族のところに数日用事で出かけて留守。


父がいても無理な作業だが、放置でいいのではと言っても、母もきかない。
私ができる簡単な事ならさっさとやるのだが、弟の冷たさも呆れる。

仕方なく、母が自分でやっている時がある。ダメだ、医師からとめられているでしょと言っても、やる。

家の中の片づけを頼まれて、私が作業しているうちに、母が動いていた。

お腹に力をいれるなと言われたのに。重い物を運んでいた。
私の目を盗んでやっていた。


弟がしないから、かばう為もあったかもしれない。

両親の耳がかなり遠くなっており、インターホンが聞こえない。スピーカーの場所も良くないし、音自体も優しすぎて、テレビを大きい音量でつけていると益々聞こえない。

2階にも聞こえるように、スピーカーを2台ついている新しいインターホンに交換しようと言う話になった。私がネットで、どんな物があるか検索していたところに、弟が来た。

その話をすると
「聞こえるはずだ。音量は充分だ。聞こえないはずがない。交換しなくていい。」と吐き捨てるように言った。

これは、母の足の麻痺を仮病扱いした時と同じ。⤵




耳が遠いから聞こえないと言っているのに、どうして親が困っている事を解決しようと思わないのか。

自分たちが困った時、どれだけ親に押し付けて来たのか。助けてもらったのか。

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母が「いつからこんな人間になったのかね。」とがっくりしていた。

だが、本人の前では何も言わない。


以前、電話の子機をもう一台、買ったらどうかと私が母に話した時も、弟は反対した。簡単な事だし、親が買うだけの事なのに。


その時、足がマヒした状態で退院した母が、電話が鳴ると、あわてて電話のところまでいこうとして、転倒しそうになった。子機が2階にあり、親機まで急いでいこうとしていたからだ。

1階にも子機があれば、転倒の心配もなくなるのではと私が提案した。


弟の反対の理由は「親のことをいちいち心配していたらきりがない。面倒くさい」だった。


もし、自分ちの事なら、即子機を買い、インターホンも買い換えているだろう。
そして古い物を実家に使えと押し付けるのだ。


これまでそうしてきている。自分たちはいつも新品。お古は親に使わせる。

弟に親や姉を敬う気持ちがない事も嫁が馬鹿にしてくる原因だろうと思う。

で、案の定、母の調子が悪くなってきた。

だから言ったでしょという話だが、本人は、流石にやばいと思っている様だ。

私は明日帰らねばならない。後は父と弟が何とかするだろう。

手伝わない弟も悪いが、注意をきかず、安静にせず、してはいけないことをしたのは母自身だ。私は何の為に帰省したのか、意味がない。 これが父なら、母は「ほらみろ、注意したのに、無視して動いたからだ、本当に迷惑ばかりかけて馬鹿じゃないか」と、罵倒したはずだ。 なんて、我儘なんだろう。弟も母も似たようなものだ。

これから少しは自覚してくれると良いが、本来再発の早い悪性の病気なので、いつ何が起きてもおかしくない。

弟たちも、見かけだけで元気じゃん、仮病でしょみたいな現実逃避はやめて、素直に助けてほしいと思う。母も、もっと素直に助けてと言うべきだ。

明日以降の母の体調次第では、弟が病院に連れていくことになるだろう。

来週から、また抗がん剤の飲み薬が始まる。




     

今年は(も?)猛暑だからか、すでに夏バテかなと感じている。

実家に来る前から、だるさがとれず、そのまま帰省。

夜が眠れない。朝は、母が早くから起きてガタゴト音を立てる。睡眠不足。

冷房がつけると極端に冷え、消すと暑い、温度調整ができない。家のつくりとエアコンが古くて最悪。

昨夜は、冷房が効きすぎで寒くなり、母が温度を高く設定していた。

訪ねてきた弟が、何でこんな高温にしているんだと勝手に低く設定をかえてしまった。

自分は外から来たばかりなのと、男性は暑がりということもあるからだろうが、母は黙って我慢していた。
弟が帰宅してからすぐに冷房を消し、窓を開け涼しい風を入れた。
台風の影響で、風が強くて逆に良かった。
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しかし、寒い部屋に我慢していたせいか、母は風邪をひいてしまった。絶対風邪をひかない様にと医師から注意されていたのに。

どっちにしても、母は動き回り、汗をかいたまま冷房に当たったりしていたから、それも原因かもしれない。私の注意なんか聞いていない。目を盗んで色々動き回っている。


本人がしたいならさせてやろうとは思うが、父が作業をするのは、さんざん止めて、けなすのに、自分はどれだけやっているんだと思う。

母の父への罵倒は、理不尽すぎる。

父が、掃除すると「やめてじっとしててよ。怪我したら私が世話しないといけないのよ。迷惑だからね」と怒る、だが、裏では「お父さんは、何もしてくれない。私に何でもやらせる。」と言う。

そして、母の方が、何回も入院や手術しているのに、父が寝込んだら私が困るのよ、迷惑なのよ。と言うのだ。自分の方が父を介護し、看取ると思い込んでいる。

現実は真逆なのに。入院が迷惑と文句いうなら、父の方がよっぽど母から迷惑を受けている。

だから、「自分が父に迷惑かけることは考えて居ないの?父に世話になることもこれからあるかもしれないでしょ」と言って黙らせている。

お茶をだすのも食事も全て私にやらせているが、弟が来ると、突然弟にお茶を入れ始めて、接待をする母。来ないけど仮に嫁さんがきても同じ。

家事できるんだから自分でやればと言いたくなるが、さすがに弟も私に気を使い始めた。私に差し入れを買ってくる様になった。

そんなこんなで、まだバテている。変な病気じゃなきゃよいがと思うが、気候がこのまま変動していけば、世の中に病人が増えてくるのではないかと心配になる。


水分はしっかりとろう。頭痛がしてきたら要注意。


     

私のあげた帽子がお気に入りになり、毎日かぶって散歩や庭に出ている為、汗で形がぐずれてきた。

1個だけでは飽きるし、もう1個帽子はあった方がいいんじゃないと言っていた。

母は帽子は似合わないと思っていたようで、これまで全く関心持たず、夏の麦わら帽子とサンバイザー以外は持っていなかった。


近所の人から、似合うと言われて上機嫌になり、もう一個、買いに行きたいからついてきてという話になった。バスでゆっくり行こうか、と話していたら、弟がやってきた。

母が頼んでいた届け物を持ってきた。これから帽子を買いにいくと言うと自分が連れていくと言い、車をだしてくれた。

その前に、弟に母が頼み事をした。脚立を棚の上にのせてあるから、落ちないようにヒモで括りつけてほしいと言っていた。それだけの事なのだが、弟はふんと言っただけでやらない。


徹底して家の中の事は手伝わないつもりなのか。
ならば私は、「もっと違う場所に置いたら。ヒモでくくらずにすむ安全な低い場所に。」と言ってみたが、絶対場所は変えられないと母が言う。
でも、括る位置が年寄りには危険で、弟もやらないなら誰がやるのか。

まず高い場所で私には手が届かない。そんなことまでしたくない。弟がいるのに。

弟は、外に出る事は喜んで車を出すのだ。
運転が好きだし、自分も気分転換になるからだそうだ。いつもは、店に母を1人放置して、自分はパチンコで時間を潰す。

家で嫁さんの顔色を見て過ごすより楽だからだろう。

母は、可哀想だから私が外に連れ出してあげるんだと言っている。
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で、帽子を買いに行き、あれこれ探してやっと見つけた。

弟は、どれでもいいじゃないかと似合わないのを勧めて来る。私がお洒落なものをいくつか選んでやっと決まった。

気に入った帽子がまた増えた母は、上機嫌。

そして、弟にしきりにお礼を言う。「あなたのお陰で、良い帽子が買えたわ。良かった。助かった。」と何回も頭をさげていた。

え? 弟のお陰?そもそも、最初弟は「脱毛なんてどうでもいいじゃない。」と無関心だった。帽子なんかいらない。禿でも気にしなきゃいい。婆さんなんだからというノリだった。


私が帽子を買って持って来なければ、まだ母の頭はそのままで、スカーフの上にサンバイザーというおかしな格好をしていたはず。

帽子を買いたいと言っても、弟に反対されて我慢していただろう。

こういう所が、本当におかしい。
近所の人には「息子が買いに連れて行ってくれたの」と自慢していた。


でも、いいわ。弟は、少しは私の言いたい事がわかっただろう。
脚立が棚から落ちても、括らなかった弟が悪くても、置き場を変えなかった親のせいとなる。弟の我儘は誰も話題にしない。

そう言えば、母が一瞬だけど「あの子は、私の育て方が悪かった」と口走った。心の中でわかっているのなら今はそれでいい。




     

昨夜母がぽつりと言った。

「子どもは3人いた方がよかった。」

「もし、息子がもう1人いたらそっちのお嫁さんはまともだったかもしれないでしょ。その人が協力的なら、もう1人も知らん顔はできなくなるし。」
「子どもが2人だと、1人が手伝えない場合、残りの1人に負担がかかるし」
「3人なら、分担して何とかなる」
「ご近所さんも、同じ事を言っていたわ。1人ろくでなしがいても、後2人いれば何とかなるからね」

とのことだ。

そんなものだろうか。できれば1人が娘で2人が息子というのが理想ということか。

親の勝手な都合でそんな風に考えるんだなあ。自分はどうかな。

独身だったり、子どもがいなければ、老後自分が寝込んだ時に誰を頼れば良いのか考えていたと思う。
とにかくお金を貯めるしかないと思っていたかも。


子どもがいても、迷惑をかけたくないと思うし、今もし自分がたおれても、子どもたちは自分の事で精一杯でそれどころではない。夫はもってのほか。私の病気も利用する人だ。私のせいにして、遊ぶお金を借金する可能性もある。

考えないようにしよう。

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昔の親は、自分達の介護を見てもらうことが前提で子どものことを考える。だから世話になるであろうと勝手にあてにした子どもについては、特に気を使い、小さい時から大事にする。
うちの場合だけかもしれないが。

うちの親の場合、計算が狂ったという訳だ。
父はいっさい弟の嫁さんの名前を口にしない。存在を忘れたいみたいだ。

一番嫌いな、まさかなタイプの人が嫁に来たと思っている。

父が「誰にもお世話してもらえないと思うから、施設に入るしかないかなあ」と言っていた。

これは弟夫婦の事を言っているようだ。

昔の考えで、私は嫁に行った立場で、(一応)しかも遠い県外にいるので、迷惑かけたくないと気を使っているようだ。でも、近所にいる人がいっさい来ない、結婚以来お茶もいれない、台所にも立たない、いつもお客様で座っていて、母や弟を奴隷のように使っている。そんな長年の恥をもう諦めたようだ。

だから、やむをえず、娘の私に甘えているらしい。

そんな事を話していたら、父が用事で親戚宅にいく様ができて、3日ほど留守をすることになった。

父が「(私が)いてくれて良かった。留守中、お母さんを頼むね。何かあったらすぐ連絡して」と言って来た。

こういう時は、しっかりしている父。母も、それを見ていて、嬉しそうだった。




     

母の帽子は好評で、サイズもぴったり。

よく似合っていた。

駅に着いた時、迎えにきてくれた弟と一緒に母も立っていた。これまで行動の制限があり、退屈だったので、気分転換に出て来た様だった。

頭にはスカーフを巻き、その上からサンバイザーというおかしな頭で、帽子を買ってきて正解だった。
髪は、まだらに脱毛し、何かかぶらなければ目立つほどになっていた。

春夏用と秋冬用を1個づつプレゼントした。
秋冬用の帽子は、えんじ色で可愛いデザイン。私が気に入り、もし母がいらないと言った時は自分が使うつもりだった。

どんなに歳をとっても女性は女性。
いくつになってもお洒落をしたいし、可愛い綺麗な物に憧れる。
しかも今のお年寄りは、青春時代を戦争で滅茶苦茶にされ、お洒落どころでは無かったのだ。

その為、少女時代のお洒落をしたい気持ちは心の奥底に封じ込めただろう。
今の高齢者たちは、お婆さんだからと言って、暗い地味なものをあげるより、刺繍の綺麗なハンカチとか、レースのブラウスとか、オルゴールの宝石箱とか、可愛いポーチとか、そういう少女チックな物に憧れているんじゃないかと思う。

だからプレゼントをする時は、そういう少女系の物をあげている。

予想とおりに、喜んでくれる。「誰もこんなのをくれないし、自分でも買うことはない。恥ずかしい。
だからもらえるとすごく嬉しい」みたいだ。
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以前、弟たちからもらったプレゼントが、グレーの足ふきマット?かと思ったら、「お母さんのひざ掛けだよ」と言われてショックだったらしい。「これが似合うと思われるほど老婆になったということ?」と。

気持ちが暗くなり、押し入れにしまい込んだと言っていた。
珍しくせっかくプレゼントをしてくれた弟夫婦に悪いからと、口では喜んだふりしたが、心の中は自分が歳をとったんだということを思い知ったようだった。

この相手が私だったら、「こんな地味な色、使いたくないわ!」とはっきり言われただろうなと思いながら、ハイハイ、勝手にどうぞ、と聞き流している。


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