りんごの嘆き

人生の後半もだいぶ過ぎた主婦りんごの嘆き。これからは自分らしく生きる。最後は笑って終わりたい。

     

それからしばらくして、あの人がいつにまにかいなくなった。

長い休みでもとったのかと思ったら
辞めたと聞いた。

誰にも挨拶もせず、いつのまにか辞めていた。

理由は「体調不良」とのこと。
具合が悪くて、休んだまま退職したのだろうと
誰もが思って、それなら仕方ないねと話していた。

でも、年齢より若く見えたし、パワフルで
元気だったので、病気になったとは意外だった。

ある人が私にこっそり教えてくれた。
「彼女、近所に住んでるのだけど、
昨日スーパーでばったり会ったのよ。
とても元気で、病気というのは嘘みたい。
もう次の職場で張り切って働いているわよ」

まあ、辞める時の理由として、
体調が悪い、親の介護、夫の転勤などを理由にする事が多いし
ありえる話だなと思った。

それでも、誰にも挨拶もなく
何故、辞めたのだろう。
楽しそうに仕事していたのに。
黙って辞めたのは寂しいなと思った。


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その後、しばらくしてから
再び、彼女の情報が入った。

「彼女は、解雇されていたんだって。
顧客の旦那さんと不倫して大変だったらしいわ。」

びっくりだ。

不倫相手の奥さんが、御主人と彼女の様子を不審に思い、
ご主人の携帯をチェックして発覚。

男性は40代。

彼女のパワーに凄いなあと変に感心した。


奥様の怒りは当然で、
会社に怒鳴り込まれた。
「お宅の社員は、人の家庭を壊すのが仕事なの?」
ばれたらこうなる事位、わかりそうなものだが
何をやってるんだか。
会社も迷惑な話だった。

そこで、私は思い出した。
あの寒い冬の研修の日に、
胸のあいた上着に素足にミニスカートで来た事。

休日だったのに、顧客のところに行ってきたと
遅刻してきた。

あの時がそうだったのか。
せめて、着替えてから研修に来れば良かったのに、
とても違和感があった。

会社としては、信用問題になるので
極秘にこの問題を処理したのだ。

こんな事があると
以前「私は優秀だったから、職場で妬まれたのが原因で辞めた」
とあの人が言っていた事も信用できなくなった。

今も、新しい職場で、どんな風に話しているかわからない。

また、嫉妬されたから辞めたと説明しているのかも。

うちの夫も転職が多く、辞めた理由を彼女と似た様な嘘で
ごまかしている。

自己アピールは良いと思うが
上司が嫉妬して解雇したとかいう
嘘はだめだし、
そういう事を言う人は絶対に信用できない。


     


その人
は、1人暮らしをしていた。
お孫さんがいるらしく
「孫ちゃんが可愛いの」
と嬉しそうに話す時があった。

ある時、彼女と一緒に組んだ仕事の経費の精算で
「私が一緒にだしておくから」と紙を渡され
すぐに自分の分を書いて、彼女に渡した。

それから3か月後、
上司が私に注意をしてきた。

「何で、今頃提出してくるの。とっくに閉めたやつだよ」
何のことかわからず、キョトンとしていると
その時の経費の紙の事だった。
あの人が3か月間、自分の机の引き出しに放置していたようだった。

しかも私の分だけ。
上司は「すぐに出してもらわないとこまるんだよね」
とかなり怒っている。

「え?すぐにだしてなかったのですか?
だしているとばかり~」
私が説明しようとすると
それを遮り、「これから気を付けてねっ」と言われて終わった。


人のせいにするのもなあ、と思い黙っていた。
彼女は自分で能力があると言っていたけど、
意外にだらしない人なんだと少しがっかりした。

彼女はその日は休みで、
先輩が声をかけてくれた。

「人に頼んだ自分が悪かったんです」
と言うと
「○○さんのせいじゃない?あの人はあまり信用しない方がいいと思う」
と小声で教えてくれた。

放置していた私の書類に気が付いた時、
「ごめんね。忘れてて提出が遅れたの。」と
一言私に声をかけ、上司にもそういう説明をしてほしかった。

他の人も、彼女から「私がやっておくから任せて」と
熱心に言われ、ならばと頼んだら、
実は全くやっておらず、
慌てて自分でやり直したとか
特にお金に関しての事は
絶対に頼めないと噂が入ってくるようになった。

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久し振りに、その人から仕事の事で話しかけられた。

当時の私は、夫はいないし、
下の子が小学1年で
帰宅時間は遅くならないようにしていた。

会社とそういう契約で働いていた。

そこに彼女が、
「私のかわりに担当してほしい仕事があるの」と言って来た。
内容を聞くと、
その仕事は夜までかかる事が多いとのこと。

時間的に無理だと説明したが
それでも、強引に頼んでくる。
「別に遅く帰ったっていいじゃない。
仕事を頑張ってよ」としつこい。

仕方が無いので
「夫はいませんし、まだ下の子が学校に慣れてなくて
しばらくは、早く帰宅したいんです。
会社にもそういう条件を受け入れて貰っています」
と家庭の事情を言うしかなかった。

すると、そこまで笑顔だった彼女の顔が引きつり
「子どもなんてほっとけばいいじゃない。
夜留守番できない様な子に育てたのはあなたでしょ!」
「家庭を気にして残業する気の無い人はだめ」と言い出した。

私は、
「何を言われても無理です。
すみませんが他の人に頼んでください。」
と言った。

彼女は、ハッとした顔になった。
しまった、と思ったのだろう。
会社の方針が「家庭を大事にすること」
「無理な残業はさせない」だったし
彼女には何の強制力もなく、
人に仕事を押し付ける立場でもなく、
こういう言動が会社に知られたらどうなるか。
ヤバい、と気が付いたようで
また笑顔になり「他をあたるわ。」と言って立ち去った。

つい、かっとなった一面を見られて
恥かしそうにした彼女を見たら
憐れに見えた。
何か1人相撲している感じ。

それ以降、彼女とはほとんど一緒にいる事も無くなった。

     


だいぶ前だが、私は体調を崩して休職していた時期があった。

下の子が小学校に入学した頃、職場に復帰した。
まだ完全な回復はしていなかったが
働かないといけないし、
薬を持ち歩き、何とか乗り切っていた。

その職場に私が復帰してすぐに
転職してきた女性がいた。

当時50代後半だったその人は
「前の職場で自分が優秀だったために周りから
妬まれて、居心地が悪くなったので辞めた」
と説明をしていた。


当時の自分より年上で、
若々しく、大人しい感じの人だったので
嘘を言っている様に見えなかった。

この人から色々教えて貰う事もあるかもと
思っていた。

ある時、彼女と一緒に仕事をする機会があった。

流石に仕事には慣れていて、
安心して仕事ができた。
契約先からの帰り道に
「私があの時、笑顔で対応したからうまくいったのよ。」
「私が、あえてああやったのが効果があったのよ。」
みたいな事を何度も私に話してきた。

単なるアドバイスかと思い、
素直に聞いていた。

でも、自己アピールの多い人だなと
夫みたいだとはちらっと感じた。

一緒に仕事していて楽だったので、
ま、いいかと気にしなかった。
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会社の研修が、日曜に行われた時があった。

彼女は利用客のフォローで仕事があると言い、
お客の所から急いで駆けつけ、遅刻してきた。
「お客様の都合で、仕方なく行ってきた」と言いながら
ばたばたと席についていた。

その時、私は彼女に違和感を感じた。

その日は、とても寒い冬の日だった。
皆、分厚いコートにズボンや
ブーツを履いて防寒スタイルの人で参加していた。

その中で、彼女は、
胸を開けたブラウスの上から薄手のジャンバー。
ひざ上ミニスカート。
素足にスニーカー。
見るからに、寒そうだった。

そういうファッションが好きなのは
個人の自由で良いと思うけど
この寒さで大丈夫なのかと驚いた。

ミニスカートの下は、タイツではなく素足だった。
冷えは大丈夫?と心配になるほど。
痛々しく見えた。

研修の部屋は、暖房がきかず寒かったのだ。

「その服装でお客の所で仕事してきたの?」と言いたいのをこらえ
「休みの日も、大変ですね」としか言えなかった。
                           続く
     



三浦春馬さんが亡くなった。
今、速報がでた。
今、ニュースが入ったばかりで、
死因は確実ではないが
自ら命を絶ったという。

信じられない。
亡くなる様なイメージが全く無くて
ピンとこない。

こんな息子がいたらいいなと思わせる様な
優しい笑顔、爽やかな好青年。
自分が若くて独身だったら
理想のタイプだったかも。

俳優としても大活躍、歌もダンスも上手かった。

ユーモアのセンスもあり、
いつも笑顔が素敵だった。

どんなに悩みが深くても、
いつも明るいイメージを保つ努力をしていたのだろう。
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SNSの中傷、誹謗が原因かと言われているが
まだわからない。
でも、今の世の中ではあり得る。

人間は~残酷で悪魔な面を持つ人と
そうで無い人に分かれているのか。

ネットで匿名で人を攻撃して
命まで奪ってしまう世の中がくるなんて
SNSがここまで普及する少し前までは
想像していなかった。

自分が子どもの時、
自分専用の電話があればいいのに、
と思っていた。

本当にそんな時代がきた時は
もう大人になっていたので
逆に抵抗があった。

便利になればなるほど
その裏で何か悪い皺寄せがくる気がした。
自分の頭が古いだけなのかと思ったが、
不安は的中したと思う。

企業の基本は、お金儲けだ。
我々は実験台のようなものだ。
法律も付いていけない。

便利さと企業のお金儲け(良く言えば経済と技術の発展)
の裏に人間の醜さも連動して来たのだろうか。

コロナ対策の無策ぶりと利権優先の政治に落胆しているところに
このニュース。

このまま日本は沈没していくのだろうか。


     

弟からメールがきた。

父の背中のできものは皮膚がんだった。

でも、切除すれば大丈夫とのこと。
心配いらないものらしい。

皮膚がんにも悪質なものもあるが
父のは取り除けば治るものらしい。

背中は見えないし、
痛みが無いと何かできていてもつい放置しがちだ。

長く放置していたらしく
お風呂あがりにそこから血がでていて
母が気が付いた。

病院に行く事を勧め、やっと先日行ってわかった。


手術は来月の初め、2~3日入院するとのこと。

コロナの影響で、見舞いも断られるので
家族も毎日通うことはしなくてよいらしい。

だから弟は、楽だ、何の心配もしてないよ。と明るい。

母の病気と重ならなくて良かった。

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私も、父に会いに行きたかったが
コロナが怖いから来ない方がいいと
弟からも止められた。

弟は、病院についていくだけで
他は何もしないから、何も大変じゃないよと言う。


それでも、母の事もあるので
弟がいてくれて良かったと思う。

父の入院が短期間で、
他は元気らしいので良かった。

母は、ぶつぶつ文句を言いたいところだろう。

私に電話したくてもできずにイライラしているかも。

歳をとると
長い間の刺激などで
ほくろや出来物ができやすい。

弟もあちこちにできものができたので
皮膚科で診て貰ったらしいが
小さいものは気にしなくていいと言われたそう。

私も、瞼と足の指の小さい腺維腫、
舌のできものを切除したことはあるが
最近は背中にできたほくろが気になる。
全て刺激が原因のもの。

とにかく父の手術が無事に終わるまで
母に急変とか体調不良がでませんように。

すぐに駆けつけられない今の状況は
早く収束してほしい。

Go to とか今はやめてほしい。


     

タイムスリップものの映画は良くみるが
もし、自分が過去に戻れるとしたら
何歳の自分に戻る?

時々、想像して遊んでみる。

もし、過去に戻れるとしたら、
それは、記憶が消えた状態か
今までの記憶が残ったままかによるだろう。

今の自分の記憶を持ったままで
過去に戻れるなら
学生時代か、結婚前の自分かなあ。

あの時が、人生の分岐点だったと思えるから。

「夫と会っても、結婚しないように気を付ける事。」と言い聞かす。
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でも、いざ過去に戻ると
当時の夫に会えば
とてもそんな嫌な人には見えなくて
再びフラフラとついていく気もする。

こいつには騙されてはいけない、と思っていても。
当時の夫は今の夫とは違うから。

若い、活き活きして魅力的な夫が
目の前に王子様みたいに表れて、
調子良い事ばかり言って
落ち込んで自信喪失の私に夢を語り、
上手に騙したら。

そこで強い意志で
夫と仲良くならない様にすることができるだろうか。

夫と結婚しない様に歴史を変えようとしても、
迷いが生じる。

子どもたちと会えなくなる?
それとも、他の人と結婚して
子どもたちとそこで会えるのか?

会えないなら、結果がわかっていても
夫とまた結婚するかもしれない。

子どもたちに会う為には我慢する。

タイムスリップするなら
記憶を無くしてからがいいのかも。
でも、それだったら
また同じ人生を歩む可能性がある。

ああ、面倒臭い。
ありえない事を考えても、
意味が無い。

もう人生はやり直さなくていいと思うし
やり直せないのだから。




     

夫の性格は、SNSをみていても
やっぱり変。
何も変わらず、おかしい。

世界の破滅論とか大好き。

何でも、すぐに陰謀論を信じる。
信じて、心の中で世間を馬鹿にしている。

おそらくコロナウイルスも、
どこかの誰かの陰謀だと信じているだろう。

陰謀論を否定すると
ふふん、騙されやすい頭の悪い人だなと
思っているのが態度に出る。
(それは夫の方なのだが)
宇宙人やら未来人やらを信じたがる。
オウム真理教みたいな
カルトに騙されて入ってしまいそうなタイプかも。

自分が思いたい事はそうだと信じて話を作ってしまう。

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どこかの火山研究所の写真を見て
私に「これは何?UFOじゃない?」
と真面目に言って来たことがある。

火山の中にあるその施設は
UFOみたいな形に見えたが
大学の火山研究所ということを私は知っていた。

夫は
「これは、何者かが地球に悪さをしている。
UFOでないなら、人口地震を起こそうと企む
組織の施設だ」
と真面目に言い、SNSでもそう書いていた。

そういう話をする時の顔は
活き活きしている。

調べればするわかる事なのに
デマやフェイクニュースに飛びつき、
すぐ拡散しようとする。

悪いニュースが大好きだ。

私が知っている事であれば
その場で訂正するのだが
仮に否定しても、とぼけるか誤魔化す。

自分は頭が良くて優秀だと思っているから
人から間違いを指摘されるのは
プライドが許さないのだろう。

本質的に、根が意地悪だと感じる。

人の幸せが妬ましくて仕方がない人。
だから自分以外の人、家族であろうとも
不幸になれば嬉しいみたいだ。

夫が成功しないのは
それが原因でもあると思う。
中身が浅いので
ちょっと付き合えば見抜かれる。

自分の本心を隠す為に
自分で自分の事を
しつこく「立派な能力のある人間だ」と言うのだろう。
そういう行動しても
何の効果もないということもわかっていない。

自分の体験から得られた人生観と言う物が無い。

全て、誰かの名言を使う。
自分の言葉の様に。

若い時から、全く変わらない。

未だに、自分は若いと思っている。
頭はカチカチで時代錯誤なおじさんだと思っていない。

これまでの失敗を
全て成功談に作り変えて
自分を見習えと
自分の歴史を語りたがる。

それも、成功者の真似なのだ。
全て人真似。

なので、夫の話は嘘ばかり。
本人は嘘を真実と思い込んでしまっている。

幸せな人だ。



     

親の認知症が進み、
頑固になったり、思い通りにならなかったりで
介護している側はついイライラして
怒鳴ったり、喧嘩になるのは、介護あるある話。

でも、後で後悔するから
怒りは抑えて我慢して
親の気持ちを受け入れてあげましょうと言われるのは理解できる。

自分も、後悔するかなと思っていたから
母はまだ認知はないし、
介護もしていないけど
母の事は我慢してきた。

今では、母が先が長くないというのに
我慢できなくなってきた自分がいる。

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「このまま母とお別れになっても後悔しないか」
と自分に問いかけてみる。

今はまだ後悔しない気がするが、どうだろう、
いざとなったら後悔するのだろうか。

母は、口癖のように
「私はいつ何があるかわからないのよ」と言う。
だからどうしろと言うのだろう。
「先が短いから、もっと自分を大事にしろ、いう事を聞け」
と言いたいのだろうか。

世の中、何があるかわからないのは
誰だって同じ。年齢は関係ない。

そんな母を
これまで長い間我慢して受け入れて
今、我慢の限界にきてるのに
最期まで仲良しでいる必要があるのだろうか。

コロナでこのまま会えず、お別れになる
かもしれない。

父とこのまま会えないのは嫌だと思う。

父の事を思いやったり、
思い出を懐かしんだり、そんな事を
思いつかなくなるほど
母は父を悪人のように言い続ける。

自分だけを心配して自分だけを大事にするように
仕向けている。

母と話す時間が減ってきて
父の事を思う時間が増えた。

それだけでも私にとっては
母から離れたことは
良かったと言える。



     


母が私に言う下品な言葉を聞いて
父が「言葉使いが悪い」とよく怒鳴っていた。
父は、昔の典型的な父親タイプで
その分、自分が家族を守るという責任感が強かった。

昔ながらの男尊女卑な考えはあるが
態度自体は差別する事なく
私に対しては優しかった。

父が怒鳴る度、母は私に
「自分は悪くない。
あんたのせいで私が怒られる。
自分は被害者だから、父を怒らせるな。」
と言った。

父の悪口を今も言い続ける母。
話の最後に
「お父さんを悪く言ったらだめでしょ、
お父さんは本当はいい人。」
と言い出し、父の悪口は私が言った事になり
それを自分が注意したことにして
話を終わらせる。

今でもその傾向がある。
他人の事でも、母の一方的な
悪口を聞かされた後、
それは私が言った事にされ
母が注意して終わるというのは
今もよくある。

長年、ストレスが溜まると私に電話をしてきて
「悪いのは全て娘」ということに
して、自分はすっきりするという
ストレス発散のやり方。

これまでは、母が鬱にならないようにと
自分も夫のことで迷惑かけたので
我慢して相手をしていた。

今私が抵抗しているので、
母は、唯一の毒の吐き出し相手が無くなり
「イライラするのは、娘のせいだ」
と思っているのだろう。

それが、今の電話の態度に表れている。

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幸せな友人は、最近「お母さんの介護を始めた」と言う。

「実家で洗濯をしたことがないから、慣れないの。大変。」
「実家で料理を作った事がないから大変」
「買物に行ったことがないから大変」と言っている。


「介護大変よ、母の世話も大変」と言っている。

お母さんは長く元気に1人で暮らしておられ、
今はまだ寝込んでいる訳でもなく、
人の助けが必要な訳でも無いらしい。

老化により、足が弱くなり、
物忘れもひどくなったので
心配で、様子を見に行っているという事だ。

私なら、帰省するたび当たり前にやっていることが
友人にとっては、
初体験で、大変で、介護になるらしい。
一緒に台所に立って、
食事の準備をする事が
当たり前じゃなく、介護だと。

大好きなお母さんの為に
頑張ると言っている。
介護というにはまだ早いだろうが。
でも、頑張ると思えるだけで羨ましい。
私は、そんな気持ちになれない。

「たまには実家で、家事やった方がいいよ」
とアドバイスを受けた。

(たまにはどころか子どもの時からやっています。)
と思ったが、
自分の事を、あまり親しくない人に
いちいち言いたくもなく
とぼけて素直に聞いていた。

私は、別の意味で恵まれていると思う。

こうやって親から離れてても大丈夫なわけだから。
一人っ子だったら
嫌でもそばにいないといけなかっただろう。
というか、もっと大事に育てられただろうから
こんな事も考えてはいなかったかな。


     

結婚するまで、実家暮らし
家事はいっさいやらず
全て優しいお母さんのお世話になって
1人娘だからと大事にされた友人。

お母さんの事が大好きで、尊敬していて
いつも自慢していた。

「私の母は、お嬢様育ちで
賢くて料理は上手だし、買い物はデパートでしかしないのよ。
今でも、帰省すると何もかもやってくれるの。
私、実家で家事したことないの。
実家に帰ると天国よ。」
と話していた。
自分がそうだから
皆同じだと思っていた様だった。

私とは真逆の世界。
黙っていれば、私もそんな風に
親に甘えている様に見えるらしい。

とんでもない。

夫の件では、親に迷惑をかけたと思う。
申し訳なく思う。

それとは別に考えたい。
私は、子どもの時から
男女差別を感じて来た。
この幸せな友人には考えられないほどの。

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何といっても、一番差を感じたのは
母の言葉使いだ。

私には、乱暴な言葉で吐き捨てる様に言うのだ。
目を吊り上げて。

子どもの時から綺麗な言葉をかけられた記憶は無い。
学校の参観日に、母が私に話しかける場面を見たクラスの子が
「あなたのお母さん、変な人。」
「お母さんの言葉がおかしいね」
とか馬鹿にしてきて、とても恥ずかしかった。

弟とは友達の待遇まで違っていた。
弟の友達が家に来ると
笑顔で歓迎。親とも仲良くする。

私の友達には、いちいち文句を言い
家に呼ぶな、と言い、
それでも家に呼ぶと、不機嫌な顔で
私に用事を言いつけ、気を使った友達は慌てて帰っていた。
この時も、その友人が学校で母の事を
話題にしており、恥かしかった。

私の誕生日は、父が母にご馳走を作らせた。
夜には、あからさまに嫌な顔をし
「あんたのせいで、今日は疲れた。
何でこんな事しなくちゃいけないのよ」と叱られた。
そのせいで自分の誕生日が嫌になった。


そう言えば、お年玉も誕生日、クリスマス、一度も
親から何か貰った事が無いなあ。
それが当然と思っていた。
弟は自転車とか野球セットとか買って貰っていた。

私は女だから必要ないと言われた。
自転車は、大人になってから自分で買って
練習した。
       続く

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